お風呂リフォーム
目次
浴槽はただお湯を溜めて
人が入るだけのものではありません。
形によってバスタブ内での姿勢が変わったり
浴室そのものの使い勝手が違ってきたりもします。
高齢者は浴槽の形によって、
命にかかわる場合もあり
とても重要です。
家族構成やそれぞれの入浴スタイルから
浴槽を選ぶために
今回はバスタブの形について
見ていきたいと思います。
長方形の直線的な浴槽がストレート型です。
浴室の多くは四角い形をしています。
その一辺に沿って収まりが良いお風呂です。
肩までゆったり浸かるのに適しています。
木製ではこのタイプが多いと思います。
コーナー型はバスルームの角にぴったり収まる
扇型の浴槽です。
洗い場を広く取りたいときに
用いられることが多い形です。
通常の家庭では
足を伸ばしてゆったりという
入浴には用いられません。
長方形の長手の一辺が斜めに
すぼまっていく
台形のバスタブです。
足を伸ばしてゆっくり浸かることができる
ストレート型に近い形ですが、
浴槽の面積が減る分、
洗い場の面積が増えます。
通常は
狭い方に向かって足を伸ばします。
浴槽のフチが内側へ向かって緩やかに
弧を描いているものです。
フチが薄くなる箇所があるため
つかみやすいという利点があります。
また、曲線部分があるおかげで
見た目もオシャレな感じです。
浴室は広くないけれど
湯船にはしっかり浸かりたいと考える方には
この数センチの湾曲スペースが
洗い場での広さを稼いでくれます。
文字通り、上から見たフォルムが
たまごの形をしていて
浴室の雰囲気によって
かわいらしくも、
オシャレにも見えます。
お湯に浸かり、
両手を浴槽のフチに乗せれば
リラックスできる刺青を取ることができます。
一日の疲れをゆったりと癒してくれる
優しい感じのバスタブです。
バスタブの中にS字を描く段差があります。
その段差に腰掛けて半身浴をしたり
反対の方向から段差に足をのせたりと
さまざまな入浴方法が楽しめます。
ほとんどの製品は
ストレート型に比べて
上に行くほど広がった形状をしています。
けれど、お湯の量は段差の分だけ
節約できるフォルムです。
形といううよりも
広さに特徴を持つ浴槽です。
まん丸から、ひょうたん型、
半円型などいろいろな形が
大きめに作られています。
一人で入る時は
本当にのびのび入浴できますし、
小さなお子様と一緒に
ゆったり楽しく浸かることもできます。
湯量が必要なのと、
追い炊きに時間がかかることを除けば
憧れのバスタブといえます。
以上が、ユニットバスなどで
よく使われる浴槽です。
けれど、バスタブには
まだまだ多くの種類があります。
例えば据え置き型の湯船には
さまざまな形があり
例えばたこ焼きを入れる
船皿のような形のものもあります。
なぜ据え置き型に様々な形があるのには
理由があるのですが、
その前に浴槽の設置方法を記して置きます。
床の上に湯船を置く方法。
メリットは
浴室の広ささえ大丈夫であれば
形は制約を受けない自由なものにできるし、
さらには外観に装飾をほどこすこともできるため
浴槽そのものを美しく見せることができます。
これが、据え置き型には
さまざまな種類があるということにつながります。
デメリットは
浴槽のフチが高いので
またぎ越えるのが大変になります。
このため、バスタブの横に踏み台や
小さな階段を置くこともあります。
また、浴槽の下に汚れが溜まりやすいおかげで
掃除が少し面倒になります。
浴槽と壁の間も清掃しにくいだろうと思われます。
他にも、浴槽がむき出しのため
湯が冷めるのも他の方式に比べて
いくぶん早いことも
デメリットでしょうか。
浴槽を床に埋設してしまう設置方法。
床面とバスタブのフチが同じ高さになります。
メリットは
浴室が広く見えることと、
水面揺れ、反射、湯気などが
床と同じぐらいの高さで起きているため
ドラマチックな浴室に見えることです。
デメリットは
洗い場での流し水や石鹸が飛び込みやすく
お湯の汚れが早いことと、
いったん床に手を付いてから入るため
窮屈な姿勢を強いられることです。
浴槽の一部が床に埋設された設置方法。
メリットは
フチをまたぎ越すのに
ちょうど良い高さにできることです。
お風呂での転倒事故が後を絶たない現状の中で、
もっとも転倒リスクの少ない設置方法です。
流し水や石鹸の泡などは
埋め込み式ほど入ってきません。
バスタブは一度設置すると
リフォームをしない限り
交換することはまずありません。
長年使うものだから、
なんであってもやがて慣れるだろうと
思っていても
どこかしっくりこない部分が残るのなら、
それは後悔につながります。
自分や家族がどんな入浴ライフにしたいのか、
どんな入浴スタイルを好むのかを考えて、
満足いく浴槽選びをしてみませんか。
